bin2hex
フロントエンド


このフロントエンドからは、32ビット符号なし整数として解釈できる入力を基数変換して出力するbin2hexというフィルタを起動できます。bin2hexUNIX起源の由緒正しいフィルタではなく、ある掲示板で知人が2進数を16進数に変換するプログラムを探していたのを見かけたので、その場で作ってみたものです。他のプログラムと比べれば屑のようなものですが、役に立つ場合もあるかもしれないので、ツールセットに追加しました。このフロントエンドの「実行」ボタンは、何らかの入力が指定されたときに有効になります。

 

通常のウィンドウ

のメインダイアログから起動したときのウィンドウ

入力

マイコンピュータ、エクスプローラなどのウィンドウからファイルのアイコンをドラッグしてきてこのウィンドウにドロップすれば、そのファイルが入力ファイルとして使われます。

 

クリップボード  このチェックボックスをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスで指定された入力を使わず、クリップボードの内容を標準入力にリダイレクトします。

ファイル      このボタンをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスが表示されます。ファイルの順番を指定したいときや、ワイルドカードを使って複数のファイルをまとめて指定したい場合には、このダイアログボックスを使います。

 

入力の指定方法の詳細については、「入力の指定」を参照してください。

オプション

入力の基数

入力は、32ビット符号なし整数と解釈できる2進、8進、10進、16進数を1行とする複数行のテキストファイルです。基数が4種類のなかのどれかということは、ユーザーがオプションで指定しなければなりません。半角数字以外の文字(たとえば、2進数なら01以外の文字)が含まれている場合には、標準エラー出力に

 

bin2hex: この行は変換できません(たとえば、2進数なら0、1以外の文字)。

 

というメッセージが表示されます。()内は変換できなかった行で、この例の場合は、「たとえば、2進数なら01以外の文字」という行です。また、32ビット符号なし整数の範囲を超える値を与えたときにも、同じメッセージが表示されます(たとえば、10進の4294967296)。入力の基数は、以下のオプションで指定します(指定しなければ、デフォルトで入力は2進数と見なされます)。

 

-B 2進数。1以外の文字が含まれていたらエラー。33桁以上ならエラー。

-O 8進数。0から7まで以外の文字が含まれていたらエラー。40000000000以上ならエラー。

-D 10進数。0から9まで以外の文字が含まれていたらエラー。4294967296以上ならエラー。

-H 16進数。0から9までとaからまで以外の文字が含まれていたらエラー。9桁以上ならエラー。

 

出力の基数

出力は、4種類の基数から1つ以上のものを自由に選べます。複数の基数を選んだ場合、2進、8進、10進、16進の順に1行ずつを使って出力されます。どれも指定しなければ、デフォルトで16進表記で出力します。

 

-b 2進数。

-o 8進数。

-d 10進数。

-h 16進数。

プレフィクス

-p 出力の前に2進数なら0b8進数なら016進数なら0xを付加します。たとえば、次の通り(-Dbodhpを指定して、「256」という内容の行だけを与えたときの出力)

 

0b100000000

0400

256

0x100

 

ヘルプ、バージョン

--help  bin2hex.exeのヘルプメッセージが表示されます。ここに書かれていることとほとんど変わりません。

--version  bin2hex.exeのバージョン番号が表示されます。

出力

通常、出力ファイル名を指定する必要はありません。指定しなければ、出力は一時ファイルに書き込まれ、その一時ファイルが指定されたテキストエディタによってオープンされます。しかし、ファイル名を指定すれば、出力はそのファイルにリダイレクトされ、テキストエディタにもそのファイルが渡されます。また、中央のエディットボックスにファイル名が表示され、その下の「追加」チェックボックスをチェックできるようになります。「追加」チェックオックスをチェックすると、そのファイルの元の内容の末尾に出力を書き足します。出力の指定方法の詳細は、「出力の指定」を参照してください。

コマンド行

出力グループボックスの下の行には、組み立てたコマンド行が表示されます。(pipeline)の「編集」ボタンで起動したときを除き、コマンド行の左側の四角形をマウスでクリックしてドラッグしていくと、他のcmdline)にドロップできます。また、「コピー」ボタンを押すと、コマンド行情報がクリップボードにセットされます。クリップボードにコマンド行情報がセットされているときに、マウスの右ボタンをクリックし、コンテキストメニューから「貼り付け」を選択すると、クリップボードのコマンド行情報が反映されます。ドラッグアンドドロップとコピーアンドペーストの詳細は、「ドラッグアンドドロップとコピーアンドペースト」を参照してください。エキスポート、インポートされるときのコマンド行情報の形式については、「コマンド行情報のやり取りの仕組み」を参照してください。さらに、ダイアログボックス上でマウスの右ボタンを押したときに表示されるコンテキストメニューの「.batロード」、「.bat保存」コマンドを使えば、同じ形式のコマンド行情報を.batファイルとして保存し、あとでロードすることができます。このロード、保存機能の詳細は、「.batファイルのロードと保存」を参照してください。

作業ディレクトリの設定

作業ディレクトリを表示しているエディットボックスを直接編集したり、マイコンピュータ、エクスプローラなどからフォルダを1つだけドロップしたりすると、作業ディレクトリを変更できます。「ChDir」ボタンでも、作業ディレクトリを設定できます。作業ディレクトリの設定が必要になるのは、入力ダイアログボックスの「直接指定する」を使うときです。詳しくは、「作業ディレクトリ」を参照してください。

設定

設定」ボタンを押すと、「設定」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、

 

*出力の表示に使うテキストエディタ

*エクスプローラなどからファイルやフォルダをドロップしたときの確認メッセージの有無

*出力の末尾に実行したコマンド行、実行時間などを付加するかどうか

*コマンド行プログラムに渡すファイル名のディレクトリ区切り子を\ではなく/にするかどうか

*コマンド行プログラムに渡すファイル名を8.3形式にするかどうか

*コマンド行プログラムとしてどれを使うか

 

を指定できます。詳しくは、「設定ダイアログボックス」を参照してください。

opt保存

opt保存」ボタンを押すと、「オプション」グループボックス内の設定が保存されます。詳しくは「オプション保存」を参照してください。