このフロントエンドからは、適切な位置に改行を挿入するfoldプログラムを実行できます。PCK版のfoldは、cygwin版に-m、-M、-tオプションを追加したものになっています。このフロントエンドの「実行」ボタンは、何らかの入力が指定されたときに有効になります。
通常のウィンドウ
管のメインダイアログから起動したときのウィンドウ
マイコンピュータ、エクスプローラなどのウィンドウからファイルのアイコンをドラッグしてきてこのウィンドウにドロップすれば、そのファイルが入力ファイルとして使われます。
クリップボード このチェックボックスをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスで指定された入力を使わず、クリップボードの内容を標準入力にリダイレクトします。
ファイル このボタンをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスが表示されます。ファイルの順番を指定したいときや、ワイルドカードを使って複数のファイルをまとめて指定したい場合には、このダイアログボックスを使います。
入力の指定方法の詳細については、「入力の指定」を参照してください。
オプションを指定しなければ、80桁目の文字(0桁が先頭、桁数は漢字の半分の幅の英数字で数えます)の直前に改行を挿入していきます。オプションによって改行の挿入位置や挿入方法を変えることができます。
-w 改行の挿入位置を指定します。-bが指定されているかどうかによって解釈が変わります。-w 20を指定して、この節の冒頭の文を処理すると、次のような出力になります。
各行の行頭に行番号
を付けるかどうかを指
定します。行番号は、
指定されたすべてのフ
ァイルを1つの大きな_
tァイルとして扱って_
tけられます。つまり_
A2つ目のファイルの先
頭行には、行番号とし
て1つ目のファイルの_
又■sの次の数字が付_
_られます。
_、■は、文字として表示できないコードです。漢字やひらがなは2字分として計算されますので、漢字、ひらがなで数えると、1行が10字になります。1や2が1バイト文字なので、5〜7行、8、9行は、漢字、ひらがなの1バイト目と2バイト目の間に改行が挿入され、それらの文字が化けてしまっています。この問題は、-mオプションを指定すれば、解決できます。
-t –bが指定されていないときのタブストップの位置を示します。デフォルトは8桁です。たとえば4桁にすると、タブが含まれている行に詰め込まれる字数が増えます。入力ファイルを折に直接与えず、展(expand)で処理してから折に与えれば、同じ効果が得られます。
-b タブ文字や改行文字も普通の文字と同じように1字と数えて処理します。-bが指定されていなければ、タブはタブストップに合わせて展開され、改行は桁をリセットします。
-s 指定された位置よりも行が長くならないようにしつつ、改行文字がスペース、タブの前の位置にのみ挿入されるようにします。欧文の処理に向いています。
-m 改行文字を挿入しようとした位置が漢字、ひらがななどの1バイト目と2バイト目の間になったとき、1バイト手前に改行文字を挿入します。-wの項の例を-m –w 20というオプションで処理すると、次のようになります。
各行の行頭に行番号
を付けるかどうかを指
定します。行番号は、
指定されたすべてのフ
ァイルを1つの大きな
ファイルとして扱って
付けられます。つまり
、2つ目のファイルの
先頭行には、行番号と
して1つ目のファイル
の末尾行の次の数字が
付けられます。
-M 改行文字を挿入しようとした位置が漢字、ひらがななどの1バイト目と2バイト目の間になったとき、2バイト目の後ろに改行文字を挿入します。-wの項の例を-M –w 20というオプションで処理すると、次のようになります。 上の-mの例と比べると、たとえば5行目が異なっていることに注意してください。
各行の行頭に行番号
を付けるかどうかを指
定します。行番号は、
指定されたすべてのフ
ァイルを1つの大きなフ
ァイルとして扱って付
けられます。つまり、
2つ目のファイルの先頭
行には、行番号として
1つ目のファイルの末尾
行の次の数字が付けら
れます。
--help fold.exeのヘルプメッセージが表示されます。
--version fold.exeのバージョン番号が表示されます。
これらのオプションを指定すると、オプショングループボックス内のほかのオプションは指定できなくなります。
通常、出力ファイル名を指定する必要はありません。指定しなければ、出力は一時ファイルに書き込まれ、その一時ファイルが指定されたテキストエディタによってオープンされます。しかし、ファイル名を指定すれば、出力はそのファイルにリダイレクトされ、テキストエディタにもそのファイルが渡されます。また、中央のエディットボックスにファイル名が表示され、その下の「追加」チェックボックスをチェックできるようになります。「追加」チェックオックスをチェックすると、そのファイルの元の内容の末尾に出力を書き足します。出力の指定方法の詳細は、「出力の指定」を参照してください。
出力グループボックスの下の行には、組み立てたコマンド行が表示されます。管(pipeline)の「編集」ボタンで起動したときを除き、コマンド行の左側の四角形をマウスでクリックしてドラッグしていくと、他の折、管、行(cmdline)にドロップできます。また、「コピー」ボタンを押すと、コマンド行情報がクリップボードにセットされます。クリップボードにコマンド行情報がセットされているときに、マウスの右ボタンをクリックし、コンテキストメニューから「貼り付け」を選択すると、クリップボードのコマンド行情報が反映されます。ドラッグアンドドロップとコピーアンドペーストの詳細は、「ドラッグアンドドロップとコピーアンドペースト」を参照してください。エキスポート、インポートされるときのコマンド行情報の形式については、「コマンド行情報のやり取りの仕組み」を参照してください。さらに、ダイアログボックス上でマウスの右ボタンを押したときに表示されるコンテキストメニューの「.batロード」、「.bat保存」コマンドを使えば、同じ形式のコマンド行情報を.batファイルとして保存し、あとでロードすることができます。このロード、保存機能の詳細は、「.batファイルのロードと保存」を参照してください。
作業ディレクトリを表示しているエディットボックスを直接編集したり、マイコンピュータ、エクスプローラなどからフォルダを1つだけドロップしたりすると、作業ディレクトリを変更できます。「ChDir」ボタンでも、作業ディレクトリを設定できます。作業ディレクトリの設定が必要になるのは、入力ダイアログボックスの「直接指定する」を使うときです。詳しくは、「作業ディレクトリ」を参照してください。
「設定」ボタンを押すと、「設定」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、
を指定できます。詳しくは、「設定ダイアログボックス」を参照してください。
「opt保存」ボタンを押すと、「オプション」グループボックス内の設定が保存されます。詳しくは「オプション保存」を参照してください。