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2022年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年2月11日 長尾高弘 書きもの

新冷戦

アメリカがロシアと対立してるってのが
どうにもわかんないんだよなあ。
ロシアは昔のソ連じゃないんだぜ。
社会主義をやめて資本主義になったわけだし、
核兵器だけはどっさり持ってるけど、
とてもかつてのソ連のような力があるわけじゃないだろう。
アメリカもだんだん衰えてきて、
中国に追い上げを食らって焦ってるわけだからさ、
ロシアを味方に取り込んで、中国包囲網を作った方が
自分のためじゃないのかなあ。
ロシアの人権状況がどったらこったら言ってるけどさ、
アメリカは今までチリのピノチェト、フィリピンのマルコス、インドネシアのスハルト、
韓国の朴正煕といった反動のなかの反動を支持してきただろうよ、
ただ反共ってだけの理由でさ。
アメリカの人権外交なんてへそが茶を沸かすってもんだよ。

アメリカが中国と対立するのはまだわからないでもないよ。
今、国力ってことでは一番のライバルなわけだし、
曲がりなりにも社会主義だと自称してるわけだし。
でも、第二次大戦直後のように、
社会主義なるものが欧米を牛耳っているブルジョワ階級にとって
現実的な脅威だというわけではないんじゃないかなあ。
あの当時なら、
欧米や日本で社会主義革命が起きて自分たちが没落するってことを
ちょっとぐらいは考えたかもしれないけどね。
今はさすがに全然考えてないだろうと思うけどなあ。
まあ、アジア、アフリカ、南アメリカで社会主義国家が増えたら、
好き勝手に搾取できなくなるってことは考えただろうし、
今でも中国と市場の取り合いはしてるだろうけどさ、
それはもう帝国主義国同士の対立に過ぎないよね。
だいたい、アメリカと中国が本気で戦争したりすれば、
日本とか韓国とか、とばっちりを受ける国も困るけど、
アメリカと中国自体も困るはずだよ。

結局さ、アメリカってのは常に対立する相手がいるわけだよ。
第二次大戦後、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン紛争、イラク戦争、
その他黒幕として後ろで糸を引いていた戦争は数え切れないほどあって、
アメリカはずっと戦争してるようなもんだよ。
で、今はウクライナをめぐってロシアと対立していて、
もしこれでロシアと戦争を始めちゃったら、
第三次世界大戦になって世界は破滅だよ。
でも、こうやって常に軍事的緊張を作り出していたら、
軍需産業ってやつが儲かるわけさ。
恐怖を煽って軍隊は大切だってことになれば、
軍隊が使う武器だの乗り物だの何だのかんだのってものが
大切だってことになるだろ。
演習とか言ってどっかんどっかんやって消費する火薬だったり、
いざ戦争になったら殺したり殺されたりするための道具だよ。
軍事産業以外の誰のためにもならないさ。
でも、こいつらははリアルな恐怖を作り出せばもうかる。
恐怖のネタがなくなったり、恐怖は幻想なんだってことがばれたりすれば、
みんな倒産して失業さ。
結局、今のリアルがアメリカ対中国プラスロシアってことなのかねえ。
まるで昔の冷戦みたいで、さもありなんと納得させられちゃってるけどさ、
でっち上げられた対立の理由はコロコロ変わってるよ。

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新冷戦、軍事産業、アメリカ、ロシア、中国

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